糸島レトロカーミーティングのつぶやき
自動車経済の根本を見直す時代がやってきた。
現在推進中であるリサイクル法は民間に正しく理解されているのだろうか。
◆リデュース(Reduce)
使用済みになったものが、なるべくごみとして廃棄されることが少なくなるように、ものを製造・加工・販売すること
◆リユース(Reuse)
使用済みになっても、その中でもう一度使えるものはごみとして廃棄しないで再使用すること
◆リサイクル(Recycle)
再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄されたものでも、再生資源として再生利用すること
上記のサイクルを「3R」と称している。
ハイブリッド車が急激に増加していくことで、バッテリー製造時には莫大なエネルギを使用して生産されている。
更に、寿命を迎えたバッテリーの処分・分解技術は未だに完全とは言い切れない状況だ。
このような状況の中、勘違いの経済産業省の打ち出した政策が下記の通りだ。
「次世代自動車の国内乗用車市場に占める割合
平成32(2020)年に20~50%
平成42(2030)年に50~70%」
まともにリサイクルできないバッテリーを、更に増加しては環境汚染につながってしまう恐れがある。
また、国内では、「ハイブリッドは究極のエコカー」と過大広告+過大評価が非常に烏滸がましい限りだ。
これにより日本特有の流行物に消費する人種が示唆するように、ハイブリッドカーは瞬く間に購入者が増加した。
言い換えれば、処分できないものが増えているのに気付いていないのであろう。
携帯のバッテリーの事も同じであるが、次々と新機種を追加するメーカーの企業戦略に消費者は乗せられているだけだ。
このバッテリーに含まれるレアメタルの採掘国では、今も鉱物取得の権利で争い、多くの犠牲者が出ている。
まともに処分も出来ず、多くの死者を出してまで製造を増やすのは先進国のおごりと言えよう。
自動車産業内に3Rを導入するのであれば、まず製造過程の無駄なエネルギーを減らさなくては意味を成さないのだ。
大量生産に至ったメーカーも問題であるが、部品供給・保管が10年程度では短すぎる。
長く乗っている車こそ、部品供給を増やして更に維持できるようなシステムを作るべきだ。
特に激しい消耗品の部品類は、車のグレードや年式に関係なく流用できるのが望ましい。
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